東京の制服の会社が、学校の入学式までに製品納期が間に合っていないことが明るみになったとのニュースが出ていた。

いろいろ叩かれているみたいです。でもわかるな。この業者のつらさが分かるな。

大手の学生服の会社がOEMで受けていたのが、コロナとかの影響で納期遅れになったんだろうな。
中国が急に3月以降、各地でロックダウンしたりして、上海エリアだけでなく、縫製工場がある各地でも同様にロックダウンがあって、そりゃ納期は遅れる。あんな侵攻だって、タイミングまで読める訳が無い。

普通の洋服じゃないし、普遍的な生地じゃないから、おそらく材料レベルでもそこまで抱えられないだろうな。季節・販売期間も狭い範囲で決まっているし。製品在庫なんてましてや難しい。合格発表からの段取りも納期は非常にタイトだろう。毎年綱渡りだったろうな。運賃コストも上がっている上に、混雑してるしな。

もちろん全面的にこの会社を弁護したいわけじゃあない。前もって伝えてればとか、何か対策はなかったのかなとは思うけど。これはこれでどこまで縫製の協力工場が伝えていたのか疑問だし。でもね、今回ニュースになっている会社だけの問題じゃないですね。社会全体の問題です。ひいては日本政府の対応の問題に行きつきます。あの首相は、聞く力があっても、考える力も決断する力もなにもないから、状況はしばらくは好転しないだろうけど。

我々の業界も対岸の火事・他人事じゃない。毛皮業界も同じく、規制等で工場がうまく回っていなくて、納期遅れが多発している。新作サンプルが予定通りに全然上がってこない。

どうなることやら。