神戸の毛皮屋のつぶやき

神戸の毛皮屋、みよし毛皮のブログです。 日々思ったこと、つぶやき、たまに毛皮業界な事を書いていきます。

カテゴリ: 仕事のこと

円安が止まらない。一周回って笑えてくるほど円安だ。いや実情は全く笑えない。

輸入原価にそのまま直撃するからね。サンプルの値段が決められないよ。

ただでさえ、人の話を聞くしか能がない総理大臣のせいで色々めちゃくちゃなのに。

ますます国力が弱っていく。エネルギー政策もコロナ政策も何もかも無茶苦茶。

20年ぶりに1ドル=126円突破。申し訳ないけど価格には反映せざるを得ないな。
今シーズン毛皮がより一層売りづらくなるじゃないか。まあ毛皮だけじゃあないんだけどね。ウクライナ侵攻みたいな突発的な事象は難しいとしても、エネルギー問題とコロナ問題はそれに関係なく対応できるからなあ。

取り急ぎ、今の鎖国政策を撤廃していただいて、海外から人をどんどん入れてお金を使ってもらうようにして、エネルギー問題も反対が多いかもしれないけど、原発再稼働してもらう。ガソリンも高いならトリガー条項外してもらう。そんでもってコロナも感染症5類に下げてもらう。PCR検査とかも有料にする。そしたら一気に陽性者も減るから。

このあたりをとりあえず宣言・実行してもらうだけでも潮目は変わるとおもんだけどな。

と、今日もネガティブな内容で終わってしまう。ああ明るい事を、前向きな事を書きたい。


東京の制服の会社が、学校の入学式までに製品納期が間に合っていないことが明るみになったとのニュースが出ていた。

いろいろ叩かれているみたいです。でもわかるな。この業者のつらさが分かるな。

大手の学生服の会社がOEMで受けていたのが、コロナとかの影響で納期遅れになったんだろうな。
中国が急に3月以降、各地でロックダウンしたりして、上海エリアだけでなく、縫製工場がある各地でも同様にロックダウンがあって、そりゃ納期は遅れる。あんな侵攻だって、タイミングまで読める訳が無い。

普通の洋服じゃないし、普遍的な生地じゃないから、おそらく材料レベルでもそこまで抱えられないだろうな。季節・販売期間も狭い範囲で決まっているし。製品在庫なんてましてや難しい。合格発表からの段取りも納期は非常にタイトだろう。毎年綱渡りだったろうな。運賃コストも上がっている上に、混雑してるしな。

もちろん全面的にこの会社を弁護したいわけじゃあない。前もって伝えてればとか、何か対策はなかったのかなとは思うけど。これはこれでどこまで縫製の協力工場が伝えていたのか疑問だし。でもね、今回ニュースになっている会社だけの問題じゃないですね。社会全体の問題です。ひいては日本政府の対応の問題に行きつきます。あの首相は、聞く力があっても、考える力も決断する力もなにもないから、状況はしばらくは好転しないだろうけど。

我々の業界も対岸の火事・他人事じゃない。毛皮業界も同じく、規制等で工場がうまく回っていなくて、納期遅れが多発している。新作サンプルが予定通りに全然上がってこない。

どうなることやら。

今日は4月1日。

1998年の4月に新社会人として、某電子部品商社で働き出して、社会人24年目の春。

最初の会社は5年ほどで退職して神戸に帰ってきて、今の仕事、毛皮屋としてのキャリアが人生の半分以上を占めてきた。人生どうなるか分からない。家業を継いでいるけど、今の自分は想像してなかった。スガシカオの歌じゃないけど、結局これまで歩いてきた日々と道のりが今の自分。

街をあるけば、まぶしいくらいにキラキラしている新入社員さんぽい方が多く歩いてた。

いいなあ。希望に満ち居ているんだろうな。おっさんとしては、小さい打算とかせずに、やりたいことをやっていけばいいと思う。どうせ今の価値観なんて5年後、10年後ガラッと変わっているんだから。

と自分自身に言い聞かせて、新たな1年を進んでいこうと思う。思ったことは、感じたことはどんどん行動していこうと思う。めっちゃ厳しい毛皮業界ですけど、まずは行動して。失敗したらまたその時考えようと思う。そんな4月1日。

先日ネットで見つけた記事。皮革(レザー)業界の方の記事。
要約すると、レザーにおけるサステイナブルな見解が述べられていた。

素晴らしい。命あるものを大事に、無駄なく活用することが書かれていた。TwitterとかSNSでもばずったらしい。

でもね、1点だけひっかっかる文言がありまして。『ファーとは違う...』。

登場した方がどのような意味合い、文脈で言われたのか分かりませんし、これをまとめたライターの方がどう捉えて、表現されたかもわからないので何とも言えなんですが、ファーとは違うっていうのは違うかなあ。厳密にいえば違うんだろうけどね。

と言っても、基本内容はいい事書いてるし、この記事を重箱のスミをつつくように、あれこれツッコむより、改めて毛皮業界におけるサステイナブルの環境を書いた方がいい。前向きに考えよう。

(養殖)
そもそも毛皮は、太古の昔、動物の毛皮を防寒着として使用したのが始まり。そしてファッションへと広がっていきました。そして現在は毛皮用の動物を養殖して、毛皮を作っている。まずその養殖用の食事は食品業界の廃棄物を有効活用してます。そして無駄に廃棄を防いでいるだけではなくて、大学や研究所での研究の上、栄養もきっちり考えられています。

(原皮)
養殖された動物は、殺められたのち、皮をはぎます。えぐい表現ですが、これは紛れもない事実なので仕方ない。残ったお肉は別の動物の飼育資料に活用されたり、骨は砕いて、これまた飼育資料に使われます。毛皮に使われる動物でミンクっていうのがいるんですが、抽出(もちろん死後)されたオイルは昔から燃料とかに使われおり、現在ではバイオディーゼルの燃料にも使われています。

(製品)
皮革品が食料用のお肉の副産物として有効活用されてきた歴史があるなら、毛皮は毛皮の副産物としてお肉が有効活用されているので、違うと言えば違うんですけど、そこはもう卵が先か?ニワトリが先か?みたいなもので。

しっかり生活・文化・産業に組み込まれ、浸透して言っている現在はあまり違いはないかなと、毛皮屋としては思っております。大事なのは、いただいた動物の命は大事に大切に使い切る、まさにサステイナブルな精神なわけでして。そしてこのサステイナブルはもともと我々毛皮業界としては当たり前すぎて、いい意味で深く考えていないのかなと思っています。

いろんなブランドがファーフリーを宣言してるので、業界にとってよろしくない状況には変わりなんですが、まずは前向きに。

われらが兵庫県も、2/21以降もいわゆるまんぼうが延長適応されている。

まあそうでしょうね。そうなるでしょうね。あの知事ならそうするでしょうね。今の首相なみに考える力、自分で決断する力がないからそうなるでしょうね。まんぼうが利いてるって証明したいんでしょうかね?

そこで表題。かしこ(賢い人)に教えてほしい。まんぼうを適用していた兵庫県と、していない奈良県や滋賀県が同じように数字上増えていき、また同じように数字の上で減っていっている理由を。

論理的に、医学的に、分かりやすく教えてほしい。テレビなんかもそのあたり伝えてほしい。まあテレビにはそれは無理だろうけどね。

まあ関係ないって話になるわけですけど。となるとまんぼうで苦しめるんじゃなくて、今の制度をとっとと変更する方がいいわけで。2類を5類にとなると、反対や意味がないという方々も出てきますけど、少なくとも今よりだいぶんマシになる。と文系人間の私は思う。ついでに今の鎖国状態をとっとと撤廃してほしい。海外とのリアルの繋がりが無いと、ビジネス的に相当つらい。来シーズンどうなるか読めない。

教えて、賢い人。

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