神戸の毛皮屋のつぶやき

神戸の毛皮屋、みよし毛皮のブログです。 日々思ったこと、つぶやき、たまに毛皮業界な事を書いていきます。

最近、いやここ一年以上テレビとか見ていて、非常に気持ち悪くかんじている事がある。

『させていただく』

老いも若きも『させて頂く』。『番組に出演させていただく』、『サービスさせていただく』、挙句の果てには『飲み会に参加させていただく』。

基本、能動的な自身の行為にさせて頂くのは、本来おかしいんですけどね。丁寧に言っている謙虚なつもりなんでしょうかね。自分の中ではLDHさん関連が主に使っていたイメージがあったんですが、気が付けばアイドルさん達も猫も杓子も『させて頂く』。

テレビの中だけと思ったら、意外と街中でも能動的にさせていただく。SNS上でも『シェアさせていください』、『購入させていただきます。』等々。勝手にシェアすれば、購入すればいいのに。

確かに言語は変化するもんだけれども。昔、【全然】は否定する時にしか使われない副詞でしたけど、今は肯定もでも使われている。

自分自身の考えが古いのかな?一般的には違和感ない方がメジャーなのかな?

それでも私は抗っていく。やっぱりこのさせていただきすぎる現代はおかしい。

今日は4月1日。

1998年の4月に新社会人として、某電子部品商社で働き出して、社会人24年目の春。

最初の会社は5年ほどで退職して神戸に帰ってきて、今の仕事、毛皮屋としてのキャリアが人生の半分以上を占めてきた。人生どうなるか分からない。家業を継いでいるけど、今の自分は想像してなかった。スガシカオの歌じゃないけど、結局これまで歩いてきた日々と道のりが今の自分。

街をあるけば、まぶしいくらいにキラキラしている新入社員さんぽい方が多く歩いてた。

いいなあ。希望に満ち居ているんだろうな。おっさんとしては、小さい打算とかせずに、やりたいことをやっていけばいいと思う。どうせ今の価値観なんて5年後、10年後ガラッと変わっているんだから。

と自分自身に言い聞かせて、新たな1年を進んでいこうと思う。思ったことは、感じたことはどんどん行動していこうと思う。めっちゃ厳しい毛皮業界ですけど、まずは行動して。失敗したらまたその時考えようと思う。そんな4月1日。

ロシアがウクライナに侵攻して数週間。

難しい事は、どこぞのコメンテーターみたいアホがばれるのでコメントは控えますが、一つだけ毛皮業界的に困った問題がある。

ロシアンセーブルのネーミングをどうするか?

本来ロシアンセーブルと言えば、それは毛皮における高級素材の代名詞でして。ミンクよりもお高いですが、それを所持知ることはある意味ステータス。原価はかかるものの、気合を入れて仕入れて、いつか売れることを夢見て商売してる。

それがここに来てですよ。ロシアがあんなことをしてしまうから。各グローバル企業、メジャーブランドなどが、どんどん撤退を表明をして。その対応が遅れたユニクロなんぞは、叩かれて、叩かれて。

となると、このロシアンセーブルのネーミングも問題になってくると思う。ロシアンではないと嘘をつくわけにはいかないので、社内にある在庫品を、取り急ぎ【セーブル】とシンプルに表記するかどうか。もちろんお客様が気にされないのであれば、そのままにしますけど。

傍から見ればくだらない、現地の悲惨さを考えるとどうでもよいと思われるかもしれませんが、いたって真面目に考えてる、憂慮すべき問題なんです。

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